よみきかせ時間目安:5分
かちかち山
むかし、あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでおりました。 おじいさんは毎日、畑で野菜を育てています。ところが、悪さ好きのたぬきがやってきては、畑の大根やにんじんを荒らしてしまうのです。 「またたぬきにやられたか」 […]
よみきかせ時間目安:5分
さるかに合戦
むかし、あるところに、かにのお母さんと小さな子がにたちが住んでおりました。 ある日のこと。かにのお母さんが道ばたでおにぎりを拾いました。まんまるの、おいしそうなおにぎりです。 そこへ、さるがやってきました。手には柿の種を […]
よみきかせ時間目安:8分
セロ弾きのゴーシュ
町のはずれに、ゴーシュというセロ弾きの青年が住んでいました。 ゴーシュは町の楽団でセロを弾いています。けれど楽団の中ではいちばん下手で、楽長にいつも叱られていました。 「ゴーシュ君、きみのセロだけ合っていない。感情がまる […]
よみきかせ時間目安:6分
ごんぎつね
むかし、ある村に、ごんという名前の子ぎつねがいました。 ごんはひとりぼっちのきつねです。森の奥の穴に住んで、畑のいもを掘ったり、村の人にいたずらをしたりして暮らしていました。 ある日、ごんは川で兵十という男が魚を捕ってい […]
よみきかせ時間目安:5分
月夜の砂漠
砂漠に夜が来ました。 昼間の暑さがうそのように、空気がひんやりと冷えていきます。太陽が沈んだ西の空が、薄い金色からうす紫に変わっていきました。 砂丘のてっぺんに、らくだが一頭座っています。長いまつげの下で、大きな目がゆっ […]
よみきかせ時間目安:4分
木漏れ日の図書室
秋の午後。古い図書室の扉を開けました。 ぎい、と扉が鳴ります。中はしんと静かで、本の匂いがしました。古い紙とインクの、すこし甘い匂い。 天井が高くて、壁いっぱいに本棚が並んでいます。茶色い革の表紙、青い布の表紙、金色の文 […]
よみきかせ時間目安:6分
注文の多い料理店
ふたりの若い紳士が、山の奥へ猟に来ていました。 ぴかぴかの鉄砲を持って、連れてきた犬は二匹。ところが山の奥に入るにつれて、道がわからなくなりました。木がうっそうと茂って、どちらを向いても同じような景色です。 おまけに連れ […]
よみきかせ時間目安:5分
どんぐりと山猫
ある土曜日の夕方、一郎のもとに、おかしなはがきが届きました。 「あした、めんどうな裁判があるので、おいでください。山ねこ拝」 字がぐにゃぐにゃで、墨がところどころにじんでいます。一郎はわくわくして、その夜なかなか眠れませ […]
よみきかせ時間目安:7分
風の又三郎
九月の初め、山の分教場に変わった子がやってきました。 赤い髪で、目がきらきらと光っています。ガラスのマントのようなものを着ていて、風が吹くとさらさらと音を立てました。 「高田三郎です」 転校生はそう名乗りました。けれど子 […]
よみきかせ時間目安:3分
酸っぱい葡萄
秋の昼下がりのこと。 きつねが野原を歩いていると、高い木の枝にぶどうがたわわに実っているのを見つけました。紫色のぶどうが、お日さまの光を浴びてつやつやと輝いています。 「おいしそうだなあ」 きつねはお腹がぺこぺこでした。 […]