よみきかせ時間目安:3分
波のゆりかご
波の音がします。 ざざあん。ざざあん。 砂浜に座って、海を見ていました。夕日が水平線にかかって、海がまるごとだいだい色に染まっています。 波がやってきます。白い泡を立てて、足元まで広がって、またすうっと引いていく。ざざあ […]
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雪解けの水音
春がきました。 山の雪がとけ始めています。お日さまが高くなって、空気がほんの少しだけやわらかくなりました。 ぽた、ぽた。 軒先のつららから、水のしずくが落ちています。ぽた、ぽた、ぽた。ひとつずつ、ゆっくりと。光を通して、 […]
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欲張りな犬
ある晴れた日のこと。 一匹の犬が、大きなお肉をくわえて歩いていました。お肉屋さんでもらった、とびきり上等なお肉です。 犬はうれしくてたまりません。しっぽをぶんぶん振りながら、家に帰る途中の橋を渡ります。 ふと、橋の上から […]
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酸っぱい葡萄
秋の昼下がりのこと。 きつねが野原を歩いていると、高い木の枝にぶどうがたわわに実っているのを見つけました。紫色のぶどうが、お日さまの光を浴びてつやつやと輝いています。 「おいしそうだなあ」 きつねはお腹がぺこぺこでした。 […]
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金の卵を産むガチョウ
むかし、あるところに、農夫がおりました。 農夫はある朝、小屋の鶏小屋を覗いて目を丸くしました。一羽の白いガチョウのそばに、金色に光る卵がころんと転がっていたのです。 「なんだこりゃ。金の卵だ」 持ち上げると、ずしりと重い […]
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獅子の皮を被ったろば
ある日、ろばが道ばたでライオンの皮を見つけました。 猟師が干しておいた皮が、風で飛ばされてきたのです。茶色いたてがみのついた、立派な毛皮でした。 「これを被ったら、みんなびっくりするだろうなあ」 ろばはライオンの皮をすっ […]
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喉の渇いたカラス
暑い暑い夏の日のこと。 一羽のカラスが、水を探して飛んでいました。朝からずっと飛び続けて、のどがからからです。 川は干上がっていました。水たまりも乾いています。太陽がじりじりと照りつけて、地面がゆらゆらと揺れて見えます。 […]
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金の斧・銀の斧
むかし、あるところに、まじめな木こりが住んでおりました。 ある日、木こりが泉のそばで木を切っていると、手がすべって、大切な斧が泉にぽちゃんと落ちてしまいました。 「ああ、あれがなくては仕事ができない」 木こりが泉の前で頭 […]
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鹿とぶどうの木
ある秋の日のこと。 一頭の鹿が、猟師に追われて森の中を走っていました。木の間をすり抜け、茂みを飛び越え、息を切らせて走ります。 大きなぶどうの木が見えてきました。葉が豊かに茂って、つるが低く垂れ下がっています。 鹿はぶど […]
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ろばを洗う男
むかし、あるところに、塩を売る男がおりました。 男は毎日、ろばの背中に塩の袋を載せて、山を越えて町へ売りに行きます。ろばはよたよたと歩いて、重い塩を運んでくれました。 ある日、川を渡るときに、ろばが足をすべらせて水の中に […]