よみきかせ時間目安:5分
よだかの星
よだかは、みにくい鳥でした。 顔が平べったくて、口がおそろしく大きい。羽はぼろぼろのまだら模様で、見た目はお世辞にもきれいとは言えません。 ほかの鳥たちは、よだかを見ると顔をしかめます。 「あいつ、みにくいなあ」 「よだ […]
よみきかせ時間目安:6分
ごんぎつね
むかし、ある村に、ごんという名前の子ぎつねがいました。 ごんはひとりぼっちのきつねです。森の奥の穴に住んで、畑のいもを掘ったり、村の人にいたずらをしたりして暮らしていました。 ある日、ごんは川で兵十という男が魚を捕ってい […]
よみきかせ時間目安:8分
セロ弾きのゴーシュ
町のはずれに、ゴーシュというセロ弾きの青年が住んでいました。 ゴーシュは町の楽団でセロを弾いています。けれど楽団の中ではいちばん下手で、楽長にいつも叱られていました。 「ゴーシュ君、きみのセロだけ合っていない。感情がまる […]
よみきかせ時間目安:6分
注文の多い料理店
ふたりの若い紳士が、山の奥へ猟に来ていました。 ぴかぴかの鉄砲を持って、連れてきた犬は二匹。ところが山の奥に入るにつれて、道がわからなくなりました。木がうっそうと茂って、どちらを向いても同じような景色です。 おまけに連れ […]
よみきかせ時間目安:5分
どんぐりと山猫
ある土曜日の夕方、一郎のもとに、おかしなはがきが届きました。 「あした、めんどうな裁判があるので、おいでください。山ねこ拝」 字がぐにゃぐにゃで、墨がところどころにじんでいます。一郎はわくわくして、その夜なかなか眠れませ […]
よみきかせ時間目安:4分
蜘蛛の糸
ある日のことです。お釈迦さまが、蓮の池のふちを静かに歩いておられました。 池の蓮の花は、真っ白に咲いていて、あたりにはよい香りが漂っています。朝の光が花びらを透かして、金色に輝いていました。 お釈迦さまがふと池の下をご覧 […]
よみきかせ時間目安:6分
杜子春
むかし、唐の都の洛陽に、杜子春という若者がおりました。 杜子春はもともとお金持ちの家に生まれましたが、遊んで暮らしているうちに、財産をすっかり使い果たしてしまいます。友だちだと思っていた人たちも、お金がなくなるとみんな離 […]
よみきかせ時間目安:7分
走れメロス
メロスは走りました。 メロスは村の羊飼いです。素朴で正直な若者で、難しいことはわかりません。けれど、正しくないことが大嫌いでした。 ある日、メロスは遠い町へ買い物に出かけました。妹の結婚式の準備のためです。町は大きくて、 […]
よみきかせ時間目安:5分
雪渡り
雪がかたく凍って、まるで大理石のようになりました。 四郎とかん子の兄妹が、雪の上を歩いています。キッキッキッキッと足音がして、どこまでも歩いていけます。 「堅雪かんこ、しみ雪しんこ」 ふたりは歌いながら歩きました。空は青 […]
よみきかせ時間目安:7分
風の又三郎
九月の初め、山の分教場に変わった子がやってきました。 赤い髪で、目がきらきらと光っています。ガラスのマントのようなものを着ていて、風が吹くとさらさらと音を立てました。 「高田三郎です」 転校生はそう名乗りました。けれど子 […]